SPIのマークシート・ペーパーテストの試験時間は?おすすめ問題集や出題範囲・難易度を徹底解説
就活生や転職活動中の社会人の皆様はSPIにマークシート・ペーパーテスト型の受験方式が存在しているのをご存知でしょうか?
後ほど詳しく解説しますがSPIにはWEBテスティング、テストセンター、ペーパーテスト、インハウスCBTという4つの受験方式が存在しています。
その中でもペーパーテストは唯一の筆記試験・マークシート型の試験となります。
そこで今回はSPIのマークシート・ペーパーテストの問題数や試験時間、出題範囲、難易度、おすすめ問題集などを一挙にご紹介していきます。
SPIを受験予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ参考にしてみてください。
【SPI】マークシート・ペーパーテストとは?制限時間・難易度は?
冒頭でも解説しましたが、SPIには以下4つの受験方式が用意されています。
- WEBテスティング
- テストセンター
- ペーパーテスト
- インハウスCBT
※それぞれの違いについてはテストセンターとは何かについて解説した記事をご覧ください。
ペーパーテストはその名の通り、筆記試験型のSPIとなります。回答は全てマークシートに記載する仕組みになっています。
ペーパーテストは企業の会議室などで実施される場合が多いですが、SPIの受験方式で多く採用されているのはWEBテスティングとテストセンターですので、SPIのペーパーテストを受験する就活生や転職活動中の社会人はかなり珍しいと言えます。
SPIのペーパーテストでは能力検査と性格検査が用意されており、能力検査は言語と非言語の2科目に分けられます。
言語=国語、非言語=数学と認識いただければ問題ありません。
試験時間は言語=30分、非言語=40分となっています。
SPIのペーパーテストでは受験者全員に同じ問題が出題されるので、非常に公平な試験であると言えます。
性格検査の試験時間は40分となっており、受験者の性格や思考性、職務や組織への適応力があるかどうかなどが判定されます。
性格検査は自分をよく見せようとせず、正直に答えることが重要なため、対策などは特に不要です。
※SPIの性格検査の例題をご紹介した記事もぜひ合わせてご覧ください。
能力検査の難易度ですが、言語・非言語ともに中学・高校レベルの基本的な問題が出題されます。
なので、問題自体の難易度はそこまで高くないですが、中学・高校の勉強内容を忘れてしまっている就活生や転職活動中の社会人も多いでしょうから、対策は必須です。
ペーパーテストに限らず、SPIの対策を行うにはSPIの対策本を購入するのが良いと筆者は考えています。
本記事では、後ほどペーパーテストの対策に使えるおすすめの問題集をご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
※SPIの対策方法についてまとめた記事もご用意しています。ぜひ合わせてご覧ください。
【SPI】マークシート・ペーパーテストの出題範囲
ここからは、SPIのマークシート・ペーパーテストの出題範囲について解説をしていきます。
先ほども解説した通り、SPIのSPIのマークシート・ペーパーテストでは言語と非言語が用意されているので、それぞれに分けて解説をしていきます。
言語
まず言語からですが、言語では二語の関係や語句の意味、複数の意味、長文読解などが出題範囲として設定されています。
二語の関係とは、用意された2つの単語と同じ関係に該当するものを選択肢から選ぶという問題です。
詳しくは二語の関係問題の例題・練習問題が掲載された記事をご覧ください。
語句の意味はそのままですが、用意された語句の意味を選択肢の中から選ぶ問題です。
詳しくは語句の意味問題の例題・練習問題が掲載された記事をご覧ください。
複数の意味は、下線部の語句が同じ意味で使われている文を選択肢の中から選ぶ問題です。
例題は以下です。
【例題】
下線部の語が最も近い意味で使われているものを1つ1~4の中から選びなさい。
期限をきることの重要性を認識すべきだ。
- 電話をきる
- 肩で風をきる
- グループを10名できる
- 封筒をきる
- 野菜をきる
【解答&解説】
答えは3となります。「期限をきる」の「きる」は「区切る」という意味合いで使われています。
「3. グループを10名できる」の「きる」も同じく「区切る」という意味で使われているので、答えは3となります。
複数の意味問題では、下線部の語がどんな意味を持つか?を考えることが重要です。
そして、長文読解は言うまでもないですが長文が用意されているので、その長文を読んで用意された設問に答えるという問題になります。
非言語
続いては非言語の出題範囲について解説します。
非言語は数学に関する問題が非常に幅広く出題されます。
具体的には割合と比、速度算、代金精算に関する問題、集合、順列、組み合わせ、確率などです。
基本的にはWEBテスティングの非言語の出題範囲について解説した記事を参考にしていただければと思います。
そして、SPIのマークシート・ペーパーテストの非言語では上記の出題範囲に加えて、グラフの領域問題と物の流れに関する問題も出題範囲となっています。
グラフの領域問題は、いわゆる一次関数や二次関数といった関数の問題です。
詳しくはSPIでグラフの領域問題が出題されるケースについて解説した記事をご覧ください。
物の流れに関する問題は、ある経路を通る人や物の流れを式で表していく問題となります。
例題を1つご紹介します。
【例題】
ある街における水道の流れを以下の図のように表した。K、L、M、N、P、Qは水道所を表している。またs、t、u、v、wは水道の比率を表している。
例えば、以下の図では水道所Kから送られた水道のうち比率sがNに送られることを示している。

この時、上記の図のQを表す式は以下の1~3のうちどれか。全て選びなさい。
- Q=sK+tL+vN+uwM
- Q=svK+tvL+uwM
- Q=v(sK+tL)+wP
【解答&解説】
まずはNに注目してみます。NはKとLの両方から水道が送られてくるので、N=sK+tLと表すことができます。
そして、PはMから水道が送られてくるので、P=uMと表すことができます。

QはNとPの両方から水道が送られてくるので、Q=v(sK+tL)+wuM・・・(※)と表すことができます。
これをもとに1~3の式を見ていくと、1は明らかに違うことがわかります。
2は※と同じなので、答えとなることがわかります。
また、3ですが、wP=wuMのことですので3も答えとなります。
よって、答えは2と3になります。
以上がSPIのマークシート・ペーパーテストの出題範囲となります。
言語・非言語ともに非常に幅広い範囲から問題が出題されるので、対策・勉強は必須となるでしょう。
【SPI】マークシート・ペーパーテストの結果はいつわかる?
SPIのマークシート・ペーパーテストの結果はいつわかるのでしょうか?
結論から申しますと、企業にもよりますが1週間程度で結果はわかるでしょう。しかし、結果(点数)は基本的に受験者には知らされません。企業のみが把握する形となります。
SPIのマークシート・ペーパーテストでは、受験者が回答したマークシートを企業がSPIの採点物流センターに送付し、それが到着後3時間以内に企業が採点結果をダウンロードできるようなると言われています。
なので、企業がSPIの採点物流センターにいつ送付するのか?によって結果がわかる日数は変わると言えます。
ちなみにですが、SPIの採点物流センターは東京と大阪の2箇所にあり、営業時間は月曜日〜金曜日(土日祝を除く)9:00~17:00となっています。
【SPI】マークシート・ペーパーテスト対策に使えるおすすめ問題集
ここからは、SPIのマークシート・ペーパーテスト対策に使えるおすすめ問題集を3つご紹介していきます。
SPIのマークシート・ペーパーテストはテストセンターと出題範囲がかなり重複しているので、基本的にはテストセンター対策の問題集を購入すれば問題ありません。
どれも評価・口コミが良い問題集ですので、ぜひ参考にしてください。
①:史上最強 SPI&テストセンター 超実戦問題集
1つ目にご紹介する問題集は「史上最強 SPI&テストセンター 超実戦問題集」です。
かなり有名なSPI対策本なので、知っている人もいるのではないでしょうか。

SPIは1問1問にかけられる時間が短いので、スピード勝負の試験となりますが、「史上最強 SPI&テストセンター 超実戦問題集」では問題を素早く確実に解ける解法が丁寧に解説されているのが特徴です。
問題ごとに目標時間が設定されているので、本番の時間感覚を意識しながらSPI対策ができる一冊となっております。
②:【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】 これが本当のSPI3だ!
2つ目にご紹介する問題集は「【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】 これが本当のSPI3だ!」です。

問題集のタイトルの通り、テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティングの3つの受験方式に対応しています。
先ほども解説しましたが、SPIを選考に導入している企業の多くはテストセンターかWEBテスティングを採用しているケースが多く、ペーパーテストは珍しい受験方式となります。
そのような事情から、ペーパーテストのみの問題集・対策本は今のところ販売されていません。
「【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】はペーパーテスト専用の問題集ではないですが、ペーパーテストのパートもしっかりと用意されているので、自信を持っておすすめできる問題集となっています。
③:島村隆太のSPI3 神ワザ解法が身につく本
最後にご紹介するのは「島村隆太のSPI3 神ワザ解法が身につく本」です。

この本は問題集というよりは、SPIを素早く解くことができるテクニックをご紹介している本となります。
東大卒のSPIカリスマ講師と呼ばれる島村隆太さんが執筆しており、指導実績は2万人を超えるとのことです。
文字だけでなく図解イラストも多用されており、非常に読みやすい本なので、SPIを受験予定の就活生や転職活動中の社会人にはおすすめの一冊です。
【SPI】マークシート・ペーパーテストで電卓は使える?持ち物は?
最後に、SPIのマークシート・ペーパーテストを受験する際の持ち物について解説をします。
結論としては、以下が持ち物になります。
- シャーペンまたは鉛筆
- 消しゴム
- クリアファイル
マークシート・ペーパーテストは基本的にシャーペンもしくは鉛筆で解答を記載します。
ボールペンだとマークシートを採点する機械が解答を読み取れない可能性があることに加え、解答を訂正する時に非常に苦労するからです(シャーペンもしくは鉛筆だと消しゴムで簡単に消えます)
消しゴムに関してですが、なるべく小回りが効く消しゴムを用意すると良いでしょう。小回りが効かない消しゴムですと、解答を訂正する際に、意図せずに他の解答も消えてしまう可能性があるからです。
筆者がおすすめするマークシートに最適な消しゴムは、トンボが販売している 「MONO ONE」という消しゴムです。
「MONO ONE」があれば、マークシートで意図せずに余分なところまで消してしまったりするリスクがないため、問題に集中することができます。価格は税込165円です。
しかし、企業によってはカンニング防止のためシャーペン・鉛筆・消しゴムは受験者が持参したものではなく、企業が用意したものを使うというルールが設定されているケースもありますのでご注意ください。
最後のクリアファイルですが、受験を終えた後に企業から今後の選考に関する案内などが紙で配布される可能性もあるので用意しておくと便利でしょう。
ちなみにですが、SPIのマークシート・ペーパーテストで電卓の使用は禁止されているので、電卓を持参する必要はありません。
SPIではWEBテスティングとインハウスCBTのみ電卓の使用が認められています。
いかがでしたか?
今回はSPIのマークシート・ペーパーテストの試験時間、出題範囲、難易度、おすすめ問題集などを一挙にご紹介していきました。
繰り返しにはなりますが、SPIは時間との勝負なので勉強・対策は必須です。
ぜひ本記事でご紹介した問題集などでしっかりと事前に対策をして高得点を目指しましょう!
投稿者プロフィール

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今までに200件以上のWEBテスト(SPI・玉手箱)代行実績があります。
また、WEBテスト・SPI代行サービスに関するブログを100本以上執筆している実績もあり、日本で一番WEBテスト・SPI代行サービスに詳しいと自負しています。
WEBテストにお困りの就活生や転職活動中の社会人の皆様は、ぜひお気軽にご相談ください。
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